節電初心者でも簡単!電気代を抑えるコツとポイントをFPが解説

節電初心者でも簡単!電気代を抑えるコツとポイントをFPが解説
この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー
ぴろ君

FPとしてお金にまつわる知識や情報を発信しています。
家計管理や資産運用、ライフプランニングなど、お金の様々な悩みや問題解決のお手伝いをいたします。

【経歴】
現在昼間は会社員として働いていますが、お金の苦労を経験したことをきっかけにFPの資格を取得。
AFP認定を受け、ファイナンシャルプランナーとして活動を開始しました。
現在は大学で経営・経済を学びながら(在学中)、FPとしての知識をさらに深めています。

【資格】
AFP(日本FP協会認定:3年目)
【得意分野】
家計管理
資産運用
ライフプランニング
教育資金
老後資金

【メッセージ】
お金の悩みは誰にでもあります。私自身、お金で苦労した経験があるからこそ、あなたの悩みに寄り添い、解決に向けて全力でサポートいたします。お気軽にご相談ください。

ぴろ君をフォローする

こんにちは。ぴろ君です。

エアコンや冷蔵庫、スマホなど。生活に欠かせない電気製品が多くなるにつれ、電気代はますます高くなっています。しかし、節約のために我慢をするのはつらいものです。「燃料費調整額の高騰」や「国内の電力供給力不足」などの影響で電気料金が値上げされ、各地で悲鳴も上がっています。特にオール電化のお宅では電気料金が2倍になったという報道もありました。

この記事では、値上げに負けない家計作りの一環として【電気料金の節約術】についてAFPのぴろ君が解説いたします。節電によるストレスを軽減しつつ、効果的に電気代を節約する方法を紹介します。家計に余裕を持たせたい方は必見です。

この記事のポイント
☑値上げに負けない家計作りができる!!
☑節約術を学べる!!
☑電気料金を抑えることができる!!
☑誰でも簡単にできる!!
☑家計の負担軽減ができる!!

家庭の電気使用量の内訳 1位はエアコン

家庭の電気使用量の内訳 1位はエアコン
https://www.jccca.org/download/12981

全国地球温暖化防止活動推進センターの発表している「5-11 家庭における消費電力量の内訳」によると次の結果となりました。

1位 エアコン(14.7%
2位 冷蔵庫(14.3%)
3位 照明(13.5%)

加熱・冷却器具」が全体の40%以上を占めているのですから驚きです。時期によってのバラつきあると思いますが、統計上の結果ですから、冬場や夏場は特に使用料が多いことが想像できます。

では、この中でも特に使用料が多い上位3位の電気料金を下げるにはどうしたら良いのでしょう?これからその基本的な方法と今日からすぐにできる節約術と合わせてご紹介させていただきます。

節約の第一歩はムダな電気は消すこと

節約の第一歩はムダな電気は消すこと

照明器具を使わないときは必ず消しておきます。夜つけたまま寝てしまったり、誰もいない部屋の照明器具をつけっぱなしなどはやってはいけません。電気は必要なときだけ点けるように心がけましょう。

照明器具のムダづかいを減らして節約

先にも述べたように、部屋に誰もいない場合はすぐに電気を消すようにしましょう。1日1時間の電気を消しておくだけでも、年間100円の節約になるデータもありました。できるだけ外光を入れるなどして、電気の利用時間の削減を行いましょう。

もちろん、夜更かしもNGですよ。

高寿命なLEDや安価で長持ちな蛍光ランプで節約

LED電球や電球型蛍光ランプ変更することで節約になります。例として1日10時間使用した場合の電球での比較をご覧ください。

電球の種類寿命年数料金
白熱電球1,000~2,000時間程度3~6ヵ月300円
蛍光ランプ13,000時間程度3年7ヵ月1,000円
LED40,000時間程度11年2,000円

白熱電球

料金は安価ですが、寿命は半年程度と短めです。また消費電力は蛍光ランプやLEDと比べて高くなります。また時間・交換・購入のコストも発生します。特に時間がない方にとってはこれらは負担となりますので、購入は要検討とすべきでしょう。

蛍光ランプ

寿命は3年半と長く、白熱電球と比べて6倍以上の利用可能です。料金も白熱電球6個なら1,800円ですが、蛍光ランプなら1,000円程度で済ませることができます。比較的安価でかつ高寿命なのが特長です。また近年では従来品に比べて40%近く性能も向上し、少ないW数で格段に明るくなったものも増えてきました。

LED

最長の寿命を誇るLED。白熱電球が半年で切れた場合、20回もの交換が必要です。対してLEDはたったの1回で済みます。消費電力もは白熱電球と比べて低いのに、部屋を明るく照らしてくれます。料金も発売当初に比べてだいぶ落ち着いてきましたので、2,000円前後で購入可能な商品もあります。時間がない方にはオススメでしょう。

このように3つの電球を比べるだけでも購入コストに差があることをご理解いただけたのではないでしょうか。安いから良いではなく、長い目で見た時に安く済ませる方法を考えましょう。

照明を減らして消費電力も節約

照明を減らして消費電力も節約

例えば部屋の電灯です。基本1~3本の電灯がついていると思いますが、部屋の明るさが確保できているのなら1本外しましょう。一本減らすだけで消費電力は大幅にカットすることができます。仮に同じW数なら半分にするようなものです。

また、間接照明やスポットライトといったデザイナーズ照明も必要がなければ、電球を外しておくか、利用しないようにすることで消費電力をカットすることができます。

「冷蔵庫」はまだまだ電気料金を節約できる

「冷蔵庫」はまだまだ電気料金を節約できる

常時ONになっているものをどうやって節約するの?と思われたかもしれませんが冷蔵庫の消費電力を節約する方法があります。ですが、その前に冷蔵庫がいつ電力を消費しているのかご存知でしょうか?

冷蔵庫が電力を消費するのは、室内空間を冷却するとき。つまり、「設定温度<内部温度」となったとき、冷蔵庫内を冷やすために電力を消費します。

よって、冷蔵庫は次のことに注意すると電気料金の節約に繋げられます。

冷蔵庫内の冷気を逃がさないようにする

ドアの開閉も最小限にし、冷蔵庫内の冷気を逃がさないようにすることが大切です。先にも述べましたように、「設定温度<内部温度」になったとき、電力を消費します。従って室内温度を一定に保っておくために、ドアの開閉を最小限にするよう心がけましょう。長時間の開けっ放しや全開などは特に注意が必要です。

食材を置く場所を決めておくと効率はさらにアップします。探す時間=開放時間となりますので、時短にも繋がりますよ。

熱いものは冷めてから入れる

熱いものは可能な限り冷やしてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。熱いものは冷蔵庫内の温度が上昇する原因になります。冷却しようと冷蔵庫は大量の電力を消費し、電気代の高騰に繋がりますので、注意しましょう。

例えば、保冷剤や濡れタオルを用いることで効率よく温度を下げることができます。ぜひ活用してください。

保冷剤やお菓子のトレイも活用して節約効率をアップ

保冷剤やお菓子のトレイも活用して節約効率をアップ

お菓子の空き缶は金属でできているため、冷却効率がアップする効果があります。また、トレイの代わりにもなるため、万一のこぼれ防止にもなります。

それから、常温のものを保存する際には保冷剤を使いましょう。保冷剤でさらに効率よく温度を下げることで電気料金の節約に繋がります。

通風孔は絶対にふさがない

通風孔をふさぐと、冷却効率の悪化の原因になります。冷蔵庫の奥の方に風が出る通風孔が設置されています。小型冷蔵庫ではサイドに付けられていたりすることもあります。

そこに食べ物などを置いてふさいでしまうと、せっかくの冷気が冷蔵庫内に拡散されず、冷却効率の悪化の原因になります。通風孔の位置を正しく把握し、冷風がしっかりと送風されるように庫内の見直しをしましょう。

体感を調整してエアコンは大幅に節約

体感を調整してエアコンは大幅に節約

エアコンの基本はとにかく空気を逃さないことです。エアコン使用時はカーテンを閉め、空気を逃さないようにしたり、部屋のドアをあまり開けっ放しにしないようにするだけでも大幅な節約になります。

加湿器・乾燥機を活用して節約効率大幅アップ

エアコンの温度を1℃上げ下げするだけで消費電力が上がります。そこで、加湿器と乾燥機を活用しましょう。

加湿器を使用して体感温度をコントロール

湿度は15%上昇すると、体感温度は1℃上昇すると言われています。エアコンは付けているだけで乾燥しますから、乾燥が激しい冬場は特に部屋の湿度を下げないようにしましょう。加湿器が無い場合は洗濯物を部屋干しにするだけで十分に加湿することができます。

乾燥機

前述したように、湿度が上がると体感温度も上昇します。よって夏場は逆に乾燥させることで快適な空間を得ることができます。乾燥機がない場合は薬局で手に入る湿気取りでも十分に効果は期待できます。

冷暖時は温度を変えずに小物で節約

冷暖時に温度を1℃上げるだけで消費電力は10%オフにできます。そのため、今お使いの温度から1℃上げ、小物を上手に活用することで節約になります。

冬場に活躍する小物の例
・ブランケット
・靴下
・ゆたんぽ
・ホッカイロ
・ホットマグ
・プチプチ
・熱遮断シート

夏場に活躍する小物の例
・扇風機
・うちわ
・扇子
・クールタオル
・ヒヤロン

小物を活用することで、エアコンの温度は変えずに過ごすことが可能になるケースがあります。また、プチプチを窓ガラスに貼って断熱性を高めるのも効果的ですよ。

冬場なら体を温める飲み物を飲むのも良いですねショウガ入り紅茶や、リキュール入り紅茶なども体をポカポカさせるのでオススメです!!

2週間に1度はフィルター掃除して電気代を節約

2週間に1度はフィルター掃除して電気代を節約

エアコンのフィルター掃除は月に何度くらい行っているでしょうか?2週間に1度はフィルターを掃除することで、運転効率を正常に保つことがより効率的な節約に繋がります。フィルターが目詰まりしていると運転効率は下がり、無駄な電力を消費してしまうので注意しましょう。

「目詰まりしているエアコンのフィルターを清掃すると、年間で約860円の節約ができる

中国電力
https://www.energia-support.com/support/shoene_column_bn/shouene_column_201708.html#:~:text=2%E9%80%B1%E9%96%93%E3%81%AB1%E5%BA%A6,%EF%BC%88%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%81%AF2.2kW%EF%BC%89%E3%80%82

室外機は板やすだれで隠すと消費電力は下がる

室外機は板やすだれで隠すと消費電力は下がる

夏場など日光が強い日、室外機に直射日光が当たっているとムダな電力を消費します。

室外機に日が直接当たらないようすだれをかけたり、を乗せておくだけでも消費電力を抑えることができます。また、室外機の送風の妨げることがないように、植木やゴミなどがないかもチェックしましょう。

さいごに

電気料金の節約の基本は普段からムダな電気を使わないように意識することです。普段何気なく使っている電気ですが、探してみると無駄に使っているものは結構あります。不必要な電気は省エネコンセントに切り替えたり、消すなどして意識的に電力を抑えるようにしましょう。

それが電気料金の値上げに負けない家計を作るための一歩になります。そのうえでご紹介した「照明器具」「冷蔵庫」「エアコン」の消費を抑えることで、さらに電気料金を節約できます。ぜひ活用していただき、電気料金の節約で値上げに負けない家計にしてくださいね。

以上、ぴろ君でした。