令和5年8月版【MZDAO退会】稼げる?元初期メンバーが教えるストックオプション・トークンの予定

令和5年2月版【MZDAO退会】稼げる?元初期メンバーが教えるストックオプション・トークンの予定
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ぴろ君

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【経歴】
AFP/日本FP協会認定のファイナンシャルプランナーとして活動中。
2022年から経営・経済を学ぶために大学へ進学。(在学中)

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こんにちは。ぴろ君です。

ZOZOTOWNの元社長、前澤さんが手掛けるMZDAO。Twitterのトレンドを取ったこともあり、18万人以上(2023年6月13日現在)が参加する巨大コミュニティです。オンラインミーティングのギネス記録も保有するなど、話題に尽きないMZDAOですが、私は1月末をもって一時退会しました。※そして2023年7月31日、一時退会の完全廃止に伴い、強制退会をしています。

元初期メンバーの観点から率直な意見や感想を含めご紹介させていただきます。これから参画しようとお考えの方の参考になれば幸いです。

現在のMZDAOですが、以前よりは稼げる可能性は多少出たと言える状態です。ただもし、あなたがMZDAOで「稼ぎたい」とお思いでしたら辞めておきましょう。その理由もしっかりとご説明させていただきますので、最後までぜひご覧ください。

この記事のポイント
☑MZDAOの仕組みが分かる!!
☑DAOの仕組みが分かる!!
☑新しい発見がある!!
☑新規事業への関心が広がる!!

DAOとは分散型の自律的な組織

DAOとは分散型の自律的な組織

DAOとはIT用語で「分散型の自律的な組織」のことです。参画メンバーが主体的に共同管理・運営していく組織を指します。中央集権を持たない代わりに、全メンバーが参加して投票を行い、共通のゴールを達成することを目的としています。

分かりやすく言うと「自主制を重んじた民主制」なので、コミュニティメンバーの貢献や意見を尊重することができます。また、DAOはスマートコントラクトを活用することで自動化されたルールを実現することができます。これにより、運営の規約や手数料などが透明かつ公平に適用されることが保証されます。

一方で、DAOは中央集権的な統治体制がないため、投票やコンセンサスによって決定されることもありますが、投票結果が複数のメンバーの意見に沿わない場合もあります。

MZDAOはBureaucratic DAOの中央集権的DAOである

MZDAOはMZ(前澤さん)を筆頭とした「Bureaucratic DAO」または「CEO DAO」に該当しています。DAOは中央集権を持たないと述べましたが、それは一般的なDAOの仕組みになります。実はDAOには意思決定者が存在する仕組みがあります。

Autonomous DAO(自律的DAO)…スマートコントラクト上で、真に自走するDAO
Bureaucratic DAO(官僚主義的DAO)…複数の意思決定者が存在し、混乱が生じているDAO
CEO DAO(最高責任者が存在するDAO)…1人の意思決定者が存在しているDAO

https://tailorworks.com/column/10/
株式会社テイラーワークス

たった100人の意見をまとめるのも決して容易なことではありませんよね。20万人規模で常時行うことを想像してみてください。円滑にことを進める上では仕方のないことなのでしょう。ただそうなると、私たちの意見はある程度は尊重される仕組みである以外、企業に属することとそこまで大差ないのでは?とも思えました。

稼げる?ストックオプション・トークンは一切もらえない

稼げる?ストックオプション・トークンは一切もらえない

2023年6月現在、MZDAOで稼ぐことは難しいでしょう。

所感ですが、「稼ぎたい」そういう意志が強い方がMZDAOには多いように思えました2023年2月初旬時点は何の事業もスタートしていませんでした。そして「5月11日ついに事業がスタートした」とTOPページに掲載がありました。

しかし、稼げる条件である「事業の成功」なくしてストックオプションやトークンが配布されることはまずもってありません。

むしろ、発足当初から所属していた私からすれば、毎月無駄に500円を毎月払い続けただけとなりました。

DAOでは基本的に投票で動くため時間もゆっくり進みます。意志決定の度に投票となりますから話も中々進みません。「最初から応援してくれている方は優遇する」といった明確な指針もあるなら参加していることにも意味が生まれますが、「功績」に応じた報酬となるため、事業が軌道にのってから再度参加した方が正直漁夫の利狙えませんか?

収入が見込めない3つの理由

収入が見込めない3つの理由

参加しても、稼げませんし、必ず稼げるという保証もありません。なぜ稼げないのか?理由3選をご紹介します。

事業開始(令和5年6月30日発表)

2023年2月上旬に会社名を公募し、5月11日に開始?としていたようですが、最近の情報では、7月1日から事業開始となったと告知がありました。しかし、事業がスタートしたとしても、利益が確定するには最低でも1ヵ月~数か月は必要です

それに、事業発足までにかかった費用から経費を算出したときに、利益が出ていなければ、当然ながら報酬に還元することは難しいと考えるのが普通ではないでしょうか。

報酬が受け取れない

事業がスタートしても成功しなければ、誰も報酬は得られません。また事業経費は当然引くので、経常利益がどれだけ残せるのかが大事です。

すると、仮に1億円の営業益が出ても報酬が受け取れない可能性があります。また、どれだけ自分的に頑張っても報酬が還元されるのか保障はありません。

貢献状況によって報酬がもらえるため、参加しているだけでは1円にもならないのが実情です。

継続困難な状況で中断する

事業のスタートはあくまでもスタートに過ぎず、報酬は継続できて初めて発生します。最初は好調でも、暗転し、不調となれば報酬は支払われなくなります。よって継続されるかどうかも鍵です。

万一にも事業が中断されれば、再度やり直しにするのか?それともテコ入れをして進めるのか?MZDAOメンバーで決めることになるでしょう。

とはいえ、中央集権的なMZDAOのため、基本的にはMZの方向性に賛同するかどうかで今後の方針も決まることになるでしょう。

MZDAOコミュニティと注意点

2023年7月10日時点で、MZDAOコミュニティに参画されているメンバー数は約18万人です。6月の発表でも約18万人だったことから人数は横ばいとなっています。

この規模感もさることながら、メンバー同士での交流もあります。Twitter【 #MZDAO 】を探すとかなりの人数がいることが分かります。

しかし、以前MZDAOメンバーを語ってお金を詐取されたというツイートもありました。メンバーという内集団バイアスに掛かってしまうと、詐欺に引っかかる可能性があります。メンバー同士であろうが、無かろうが安易な信用はしないようにしましょう。

参画メンバーの推移

目標は100万人ということではありましたが、最近は減少傾向です。最初は20万人程度から一時24、25万人ほどまで増えました。しかし、いつまでも事業が始まらなかったことや、毎月かかるサーバ代として掛かる500円など。様々な観点から離脱する方が後を絶ちません。

むしろ、待ちに待った事業開始が宣言されたのですから、人数が増えても良いと思いますが、大きく増加しているようには見えないので、期待値は超えられなかったということなのでしょう。

下記は「https://www.mzdao.jp/」で発表される人数です。そのため正確な人数は分かりませんが、参画者は減少し続けています。

年/月人数
23/2約21万人
23/4約20万人
23/5約19万人
23/6約18万人
23/7約18万人
https://www.mzdao.jp/

バッジ制度は貢献度に影響する

コレクター感覚を刺激するバッチ制度

MZDAOにはバッジ制度があります。例えば私が参画した初期メンバーには初期メンバーを証明するバッジが付与されておりました。

しかし、大切なのはバッジにより貢献度に変化があるか?ですよね。以前までは、バッジ制度は貢献度に何ら影響を持ちませんでした。しかし、最近になって、「貢献度や報酬の指標になる旨」の掲示が削除され、以下の内容の掲載が確認できました。

◾️ポイント詳細
在籍日数:1日1pt
※一時退会中の日数はカウントされません。

記事内アンケート回答:1回答につき5pt
特別アンケート回答:1回答につき50pt

初期メンバーバッジ:100pt
リファラルバッジ(ノーマル):100pt
リファラルバッジ(ブロンズ):300pt
リファラルバッジ(シルバー):500pt
リファラルバッジ(ゴールド):800pt
リファラルバッジ(プラチナ):1000pt
クリエイターバッジ:100pt
スーパークリエイターバッジ:500pt

トークルーム:「また話したい」と言われた数1回につき1pt
※上限500pt

事業提案:100pt

オンラインミーティング:一次選考通過者100pt、本番登壇者500pt

https://support.mzdao.jp/hc/ja/articles/20172349357593-%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3%E8%B2%A2%E7%8C%AE%E5%BA%A6%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6

コミュニティ貢献度ポイントの使い道

7月31日時点では、ポイントの使い道は未定となっています。したがって、現時点でコミュニティ貢献度ポイントを貯めても稼ぎになりません。

割引などの制度が拡充すれば、節約に繋がる可能性はあるかもしれませんが、稼ぎには直結しません。

多くの方はストックオプション制度やトークン制度に何等かの期待を持っていると思いますが、その旨の記載はないことから、やはり稼ぎにはならないと言わざるを得ないでしょう。

ちなみに現時点での使い道として示されているのは次の通りです。

・特別アイテムとの引き換え
・特別イベントへの参加
・ポイントに応じたVIPプログラムへの参加
・SU支援の際の優先案内
・MZDAO外の関連サービスの割引や優遇

https://support.mzdao.jp/hc/ja/articles/20172349357593-%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3%E8%B2%A2%E7%8C%AE%E5%BA%A6%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6

MZDAOに500円を払い続けるなら500円投資する

MZDAOに500円を払い続けるなら500円投資する

私が辞めたのは単純明快、500円の無駄と感じたからです。

私が参画した理由は、経営を学べるチャンスだと思ったからでした。しかし、やり方や指針を学ぶことはできますが参考になったかどうか、イマイチ確信が持てません。

また、大半の方はMZの声に賛同する形で投票していたように思えましたし、中央集権的な制度も残る感じがして、DAOの形として違和感を感じました。そこからは経営を学べるとか、儲けたいとか、そういう意志は一切なくなりました。

毎月500円を払うくらいなら、500円を暗号資産の積立にでも回した方が良いというのが私の意見です。

MZDAO退会は「完全退会」のみ

MZDAO退会方法

MZDAOの退会は【完全退会】の身となります。完全退会はメンバー情報が全て消去されます。具体的な退会方法は次の通りです。※「一時退会」は2023年7月31日に廃止されました。

完全退会

①MZDAOコミュニティにログインします。
②右上のメニューから[マイページ]を選択します。
③[退会]を選択します。
④[退会する]を選択します。
⑤注意事項を確認し[退会]を選択します。

※退会される当月の参加費は返金されません。
※MZDAOコミュニティ上からメンバーさまに関するすべての情報は削除されます。
※今までのメンバー累計期間やコメント・いいねは削除されます。
※事業貢献度ポイントやコミュニティ貢献度ポイントは削除されます。
※初期メンバーの場合、初期メンバーバッジは削除されます。

https://support.mzdao.jp/hc/ja/articles/12062044754713-%E9%80%80%E4%BC%9A%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%84

さいごに

もしも、あなたがMZDAOに参画するかお考え中なら次のことを参考にしてください。

稼ぎたい方

結果:オススメできません。
理由:ストックオプション/トークンの配布予定はない。
儲けを生むための事業は展開されたが、事業の先行きは不明。
コミュニティ貢献度ポイント制度は設けられたが、稼ぎになるような説明はない。

話題性から参画してみたい方/その他

結果:参画を検討してもよい。
理由:MZDAOには18万人もの人が参加しており、さまざまな意見を知る機会が得られる。
MZの経営のやり方や説明を受けることができる。
状況次第ではMZと直接話すこともできる。

以上のことから、あなたがどのようなお考えでいらっしゃるのかで参画を決めると良いでしょう。500円ですから1ヵ月お試しで加入しどんな感じで動いているのか実際に感じてみるのもオススメです。そのうえで、私のように納得できなくなり脱退した方が理解も深まると思います。

以上、ぴろ君でした。