ぴろ君の「FP2級への道のり」と題して、私がファイナンシャルプランナーとなる前に行った学習法や、試験勉強で利用したサイトなどについて、詳しくご紹介いたします。
▼体験談から学ぶFP3級の合格法!!一発合格も圏内に!!2級から難易度もググっとアップし、苦戦されている方も多いのではないでしょうか。なんといっても、3級には入ってなかった法人関係が含まれるためか難しく感じられますよね。
ただ、3級の教本にも法人の内容は含まれていたので、過去問と向き合うことで傾向も読めてきます。何度も反復することで結果は必ずついてきますので、諦めずに頑張りましょう。
この記事のポイント
☑現役FPの経験から学べる!!
☑新しい発見がある!!
☑FPについて理解できる!!
☑勉強時間などの目安が付く!!
☑体験談から学べる!!
FP2級とは
2級の受験資格
下記の要項を満たした者だけが受講資格を得ることができます。
・日本FP協会認定のAFP認定研修を修了した者
・3級FP技能検定の合格者、金融渉外技能審査3級(旧審査試験)の合格者
・FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
ポピュラーなのは、3級試験に合格し、2級試験を受けるパターンでしょう。3級の基礎があるので、効率よく勉強をすれば、半年で2級の試験まで合格を目指すことが可能です。安く最短で合格を目指すなら、3級、2級を独学で短期集中で挑む方が良いと思います。
ユーキャンなどのような通信講座や、スクールでは、AFPの認定研修を修了し、2級試験を受験させているようですね。もちろん、その分の費用はかさみます。蓄積された情報から、出題傾向や試験対策に適したテキストを提供していただけるかもしれません。
私は費用を気にして独学で学びましたが、結局1年かかってしまいました。
FP2級の出題範囲
FP2級試験の出題範囲は、以下の6分野から出題されます。
・ライフプランニングと資金計画
・リスク管理
・金融資産運用
・タックスプランニング
・不動産
・相続・事業継承
3級と出題範囲そのものは一緒ですが、2級からは法人に関する問題が出題されるようになります。FPは企業からの問い合わせも入るため、こうした問題も出題されるようです。
2級資格の難易度
3級と比べると、各段に難しくなります。難しい理由としては3級の学科試験は○×式および3答択一式なのに対し、2級は4答択一式になります。
そのため、3級と比べて、一層正しく知識を身に着ける必要があると言えますね。
試験
試験は、年に3回実施しており、3級と同じく学科試験と実技試験の2部で構成されています。試験概要は以下の通り。
出題方式 | 出題数 | 合格点 | 試験時間 | |
学科試験 | 筆記(マークシート) | 60問 | 36点以上(60点満点) | 10:00~12:00(120分) |
実技試験 | 筆記(記述式) | 40問 | 60点以上(100点満点) | 13:30~15:00(90分) |
※3級の倍の問題数で、時間は30分だけ伸びてます。
試験の感想
学科の問題は知識の量だけではなく、違いを正しく理解しておく必要があると感じました。4択になったことで、明らか違うものと若干の違いがある問題を出題してくるからです。そのわずかな違いを見破るには、正しい知識が必要不可欠になります。
最初に試験を受けた時は3級と同様でした。過去問では、合格点をとれるか取れないかで挑んでしまったため、またまた学科で1点不足して一部合格だったんです。2度あることは…ではありませんが、めっちゃ悔しいですっ!
2回目の試験では、前回の悔しさをバネに、過去問で50点前後をとれるように勉強し、本番でも無事に47点で完全合格となりました。
実技はとにかく時間がありません。ほんっと時間がありません。自宅で必死に解いていた時も10分程度しか余らず、何回やっても時間は余りませんでしたね。
実際、試験の残り時間は10分切ってしまっていたので、見直しすらできませんでした。実技は問題の難易度もですが、一番は時間との闘いです。
FP2級の合格率
2級の合格率も見ておきましょう。
日本FP協会
http://www.jafp.or.jp/exam/syutoku/
FP技能士の取得者数 及び 試験結果データを基にしています。
学科試験の合格率
学科試験は年間を通して、45%前後で推移しており、実技試験と比べて低い合格率となっております。
実施年度/実施月 | 1月 | 5月 | 9月 |
2022年 | 41.51% | 49.20% | 未発表 |
2021年 | 44.02% | 55.61% | 50.56% |
2020年 | 41.86% | 中止 | 49.19% |
2019年 | 48.26% | 40.17% | 43.42% |
2018年 | 45.63% | 42.93% | 39.47% |
平均値 | 44.26% | 46.98% | 45.66% |
実技試験の合格率
実技試験は59%前後と、学科試験と比べて14%も高く、比較的合格しやすい傾向のようです。
実施年度/実施月 | 1月 | 5月 | 9月 |
2022年 | 56.33% | 62.11% | 未発表 |
2021年 | 71.01% | 66.67% | 60.26% |
2020年 | 62.61% | 中止 | 57.37% |
2019年 | 50.31% | 62.65% | 62.63% |
2018年 | 57.45% | 51.68% | 50.52% |
平均 | 59.54% | 60.78% | 57.70% |
FP2級を合格するための勉強法
ここからは勉強法についてご紹介します。
使用した教材
1冊目は3級に引き続き高山先生の「史上最強のFP2級テキスト」です。
細かいところまでキチンと説明してくれることや、重要なところを赤線や赤枠で囲ってくれていて、私にとっては結構使いやすかったです。難点を挙げるとしたら、とても分厚いので「重い」です。
2冊目は白鳥先生の「スッキリわかるFP技能士2級・AFPテキスト+問題集」です。こちらは1冊目の補足資料として利用しました。
どうしても1冊ではカバーしきれていない部分はありますし、分からないことを学習するには必要だと判断しました。また、先生方によって説明が異なります。違う観点でも学習する事でより一層知識を深めたいと考えて購入しました。
こちらの参考書は文章多めだったので、説明としては理解できますけど、導入本としては少し難しい?かもしれません。
1回目の試験
3級の件もありましたので、過去問を重要視して勉強を行いました。ただ、2級になってから教材だけでは、意味が理解できない単語が急に増えた印象です。そのため、ネットで調べながらの勉強となり、かなり効率が落ちて面倒でしたね。
勉強時間は、平日で、1日2~4時間程度の学習ボリュームです。土日は1日6~8時間程度の学習です。過去問を印刷して、実際に時間の計測も行いました。
間違った箇所は反復で復習です。何度か解いていると、自分の間違いやすい科目を見えてくるので、そこを重点復習するようにもしましたね。また、分からない単語が増えたことで、勉強効率が悪化したまま試験に挑んだので、案の定の結果となっています。
2回目の試験
2回目は勉強法が変わりました。おそらく、一番効率的だと自分では思っています。
過去問を解く → 「FP2級 ドットコム」で答え合わせする → 間違った箇所をその場で学ぶ
これが一番早く、分からない単語が急激に減りました。なぜなら、「FP2級 ドットコム」では、回答の詳細が細かく明記されているからです。つまり、調べる時間がほぼ無くなります。おかげで勉強効率が格段に上がりましたね。その上、解説付きで答え合わせできるので、理解度も高まります。
この成果もあり、過去問11回解いて、平均50点前後まで実力を伸ばしました。
ここまで試験をたくさん受けて思ったのは、過去問を解きまくって、平均点が合格点を大きく上回れば、本番も大丈夫ってことでした。私はあまり試験を受けてこなかった方なので、今更ながら、これが試験対策なんだな~と思いましたね。
さいごに
私が2級で大変だったのは、もちろん法人問題でした。
でも、何回か解いていくうちにこなれてきたと言いますか、出題傾向が自分の中で何となく理解できるようになりました。そうした感覚が身につくまで何回も過去問と向き合えれば、2級も1回で合格することができると思います。
これから挑戦される方は、とにかく同じ過去問でも大丈夫ですので、何度も解いてください。3年分~4年分を2週くらい解いてみましょう。すべて合格点であれば、本番でも合格点をとれるはずですよ。
また、3級同様ですが、試験で使ったツールについてもご紹介します。
答案用紙
こちらは自作したものですが、PDF化してあります。60問分用意してありますので、ペーパーで過去問をされる場合にご利用ください。
答案用紙のダウンロードはこちらFP2級 ドットコム様
2013年~最新まで、過去問を見ることも解くこともできます。模試スタイルで出題することや、過去試験のランダム出題もできるので、受験生に必須のサイトです。また、PDFを出力することもできますから、日本FP協会のHPで印刷ができない過去問も入手可能です。
以上が、私が2級のFP試験に挑んだ時の話です。
コメントやツイッターでご質問をいただければ、
覚えている範囲でお答えさせていただきますので、お気軽にお聞きください。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。
ぴろ君でした。