ガス料金を大幅削減!FP目線の効率的な節約術とポイントを徹底解説

ガス料金を大幅削減!FP目線の効率的な節約術とポイントを徹底解説
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ファイナンシャルプランナー
ぴろ君

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【経歴】
AFP/日本FP協会認定のファイナンシャルプランナーとして活動中。
2022年から経営・経済を学ぶために大学へ進学。(在学中)

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こんにちは。ぴろ君です。

暖房やお湯など、ガスは生活に欠かせない大切なエネルギー源です。しかし、その料金は毎月の家計に大きな負担となっています。ガス料金を節約するために、何かできることはないでしょうか?

ガスは電気・水と並ぶ生活インフラに欠かすことができません。しかし都市ガスの原料となる液化天然ガス(LNG)の輸入価格が高騰による影響で、やむなく値上げされました。すでに多くの地域でその悲痛の叫びが挙がっています。

そんな私たちの生活を支える重要な役割があるガス代ですが、値上げが続く今日だからこそ、1円でも10円でも安く済ませたい。そのお気持ちにお応えするべく、ガス料金を抑えるためにできることを解説します。ガスの料金を抑えたい方は必見です。

記事を読んでいただければ、今日から使えるガス代節約術を学べるだけでなく、家計負担の軽減に効果が期待できます。ぜひ、最後までお読みください。

この記事のポイント
☑値上げに負けない家計作りができる!!
☑節約術を学べる!!
☑ガス料金を抑えることができる!!
☑誰でも簡単にできる!!
☑家計の負担軽減ができる!!

ガス料金は「基本料+従量料金」

ガス料金は「基本料+従量料金」

ガス料金=基本料金+(単位料金×ガス使用量)で求めることができます。東京ガスの料金表を元に計算してみましょう。

料金表 1ヵ月間の
ガス使用量
基本料金 単位料金(円/m³)
基準単位料金 23年1月検針分 23年2月検針分 23年3月検針分
A表 0m³から20m³まで 759.00 145.31 214.18 193.80 188.46
B表 20m³から80m³まで 1,056.00 130.46 199.33 178.95 173.61
C表 80m³から200m³まで 1,232.00 128.26 197.13 176.75 171.41
D表 200m³から500m³まで 1,892.00 124.96 193.83 173.45 168.11
E表 500m³から800m³まで 6,292.00 116.16 185.03 164.65 159.31
F表 800m³をこえる場合 12,452.00 108.46 177.33 156.85 151.61
https://e-com.tokyo-gas.co.jp/ryokin/Default.aspx

例えば、1月のガス使用量が100m³の場合、料金表C表で計算します。

基本料+23年1月検針分×ガス使用量
1,232円+197.13×100m³=20,945円(1円未満切り捨て)となります

どれくらい使用したかは検針票を見れば記載されております。ご契約されているガス会社のホームページから料金を参照してみましょう。

ガス料金を下げる一番のコツは乗換え

ガス料金を下げる一番のコツは乗換え

ガス料金を下げる一番のコツはやはり他社比較を行い乗換えを検討することです。

まだご存知ない方もいらっしゃるようですが、「改正ガス事業法」によって、2017年4月に都市ガスの小売事業が自由化されました。これにより個人の自由でガス会社を選択できるようなりました。

都市ガスが配備されていない家庭や山間部などではプロパンガスに頼ることになりますが、プロパンガスも都市ガス同様に事業者を自由に選択することができます

女性
女性

ガス会社なんてどこも一緒でしょ?

ぴろ君
ぴろ君

そんなことはありませんよ!!

契約を見直すことでお得になることがあります。

現に私の実家にいたころの話です。「昔からの付き合い」という理由で昔契約したままの高い料金形態でガス代を支払っていたという話を両親から聞きました。今となっては、正直バカだと思います。相手は商売をしているのですから、当然「付き合い」ではなくカモとしか見られないのです。

このように無駄な料金を支払う必要はありません。今大切なのはご自身を守るための資金です。事業者を変更した程度でなくなる付き合いなら切っても問題ありませんよね?

お使いの事業者の立法単位の料金がいくらか?調べてみましょう。毎月掛かる固定経費だからこそ、見直しは非常に大切です。

今日からできるガス代節約術

今日からできるガス代節約術

今日からすぐに実践できる、ガス代を節約する方法をまとめて紹介します。ちょっとした節約でも毎日続けて行うことで「塵も積もれば山となる」で大きな節約につなげることができます。

コンロの熱効率を活かす

湯沸かしは中火

湯沸かしを行う際は、強火ではなく中火で沸かしましょう。強火で沸かすとやかんや鍋の大きさによっては火がはみ出してしまうことがあります。はみ出した分は熱効率は下がるだけでガス代の無駄になります。

鍋は底面が広いものを使う

鍋は底面が広いものを使う

底の広い鍋を使うと湯沸かしのスピードがアップし、ガス代の節約になります。底が24㎝の鍋で15度の水2リットルを強火で沸かした場合、16㎝の鍋より年間で1800円もの節約できるというデータもあります。

鍋やフライパンの水滴は必ずふき取る

鍋やフライパンの水滴は必ずふき取る

調理を続けて行うとき、水滴がついたまま火にかけてしまった経験はないでしょうか。水滴がついたままだと、水分を蒸発させるのにガスを消費するためガス代の無駄になります。

しっかりと水分を取ってからコンロの火にかけましょう。

コンロは連続使用で余熱を活かす

コンロは連続使用で余熱を活かす

コンロが2つ口、3つ口とある場合でも1つ口を優先して使いまわしましょう。コンロの口が使っていた余熱で温まっているため、次の調理にも余熱を活かすことができ、ガス代の節約になります。

お風呂のガス代もしっかり節約

お風呂はどちらかと言えば追い炊きの方が得です。ガス代だけを考慮した場合は、新しいお湯にした方が良いとされます。

Q.浴槽にお水をためて追い焚きする場合と、自動湯はりでお湯を入れる場合とでは、どちらがお得でしょうか?

A.水温、水量が、同じ条件の場合、自動湯はりでお湯を入れた方が、一般的には器具の熱効率が高いため、ガス代がお得になります。また、お風呂も早く沸きます。

https://palomass.force.com/faq/s/article/%E6%B5%B4%E6%A7%BD%E3%81%AB%E3%81%8A%E6%B0%B4%E3%82%92%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%A6%E8%BF%BD%E3%81%84%E7%84%9A%E3%81%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%81%A8-%E8%87%AA%E5%8B%95%E6%B9%AF%E3%81%AF%E3%82%8A%E3%81%A7%E3%81%8A%E6%B9%AF%E3%82%92%E5%85%A5%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%81%A8%E3%81%A7%E3%81%AF-%E3%81%A9%E3%81%A1%E3%82%89%E3%81%8C%E3%81%8A%E5%BE%97%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%8B
パロマ

パロマの公式の回答でもあるように、ガス代が高騰する今は追い炊きではなく、お湯の張り替えの方が良いでしょう。以前まではガス代がここまで高騰していなかったため、水道代分を乗せると追い炊きの方が得でした。

しかし、今はガス代が高騰しています。よって以前と比べるまでもなくガス代を優先して節約した方が結果的に得です。

ちなみに、お風呂で使用する水道代は一日あたり、20円~50円程度です。水道代は1m³あたりの料金から算出します。湯量を200リットルを基準とした場合、0.2m³が使用料です。(1m³=1000リットル)毎日お風呂に入ったと仮定した場合は約6m³となります。

通常これだけでは計算しませんが、「東京都水道局」のデータを参考に、1m³=213円とした場合の料金計算では「6m³×213円=1278円」となります。

メリットは他にもあります。毎日お風呂のお湯を張り替えるということは、毎日新鮮なお湯に入ることができます。2日程度であれば衛生的に問題はないとされておりますが、2日目のお湯は雑菌が1000倍にも増えるというデータもあるそうです。

家族で連続入浴で追い炊きは控える

家族で連続入浴で追い炊きは控える

入浴の度に追い炊きをすれば、それだけガス代もかさみます。よって、できるだけ決まった時間にまとめて入浴で追い炊きの回数を減らしましょう。できることなら、追い炊きはしないことが理想です。

保温マットで熱を逃がさない

保温マットで熱を逃がさない

100円ショップやホームセンターで手に入る保温マットを湯の上にかぶせることで湯の温度の低下を防止することができます。追い炊きをしないことが一番ですが、後から入る人も暖かい状態で入るためには保温することも大切です。

温度を1℃だけ下げる

1℃の温度を下げるだけでもガス代を節約することができます。特に冬場は急激な温度変化により体調を悪化させてしまう原因(ヒートショック)にもなります。

寒いからと言って給湯温度を上げることはガス代のみならず、ご自身の体調を悪くしかねませんので、逆効果となります。普段より1℃下げるくらいで入る方が外気温との調和も取りやすく、またガス代の節約にもつながります。

ヒートショックは何故起こる?

冬の寒い時期は脱衣所とお風呂場との間の気温差が大きくなり、寒冷刺激によって血圧が急上昇します。そこから熱い湯に浸かることで血管が拡張し、今度は血圧が急降下します。
また、浴室温度と湯船の温度の差も冬場は広がり、血圧が上下に大きく変動することで、さまざまな症状や病気を引き起こし事故に繋がっているようです。

https://sendai.tokushukai.jp/20181225-01/#:~:text=2%E3%80%81%E3%81%8A%E9%A2%A8%E5%91%82%E3%81%AE%E3%81%8A%E6%B9%AF,%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%AE%E3%81%A7%E6%B3%A8%E6%84%8F%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82
仙台徳洲会病院

冬場の台所のガス代節約術

冬場のお水は我慢できる冷たさではなく、そのまま使うのは節約でもつらいですよね。ガス代も上手に節約しながら冬場の水仕事をラクにする方法をご紹介します。

100円ショップのゴム手袋で手荒れ防止も

100円ショップのゴム手袋で手荒れ防止も

食器を洗うときは、100円ショップで手に入るゴム手袋を活用しましょう。冷たさを軽減するだけではなく、洗剤が手に付着することもないので、手荒れ防止にもなります。

また、100円と安価なので、毎日お湯を使うよりも家計の節約になります。

食器は食後すぐに水洗い

食器は食後すぐに水洗い

食器に付着した汚れは、時間の経過と共に落ちにくくなります。冬場も夏場も同様です。したがって、食後はできるだけ早い段階で軽く水洗いを行っておくことで、水道代、洗剤、時間の節約につなげることができます。

落ちにくい油汚れの場合は否応でもお湯を使うことになるでしょうが、落ちにくくなった食器であれば、お湯の使用時間も増えてしまうため、ガス代の節約にもつながります。家族で協力し、食後の食器は軽く水洗い、または水を張った洗い桶に入れましょう。

冬場のお水は夜のうちに汲んでおく

やかんにお水を入れるのは夜がオススメです。朝方は夜に冷えた水道から汲み上げる必要があるため、冷え切っています。しかし、夜に汲んでおけば室温で温められているため、水道から汲むよりもガス代が節約になります。

湯は給湯器から汲む

お湯を料理で使うとき、水道で水を汲んでからコンロで温めるのはNGです。給湯器でお湯を汲んでからコンロの火にかけましょう。

Q.ガスコンロと湯沸器のどちらでお湯を沸かすとお得でしょうか?

A.ガスコンロの熱効率は約56%程度、湯沸器の熱効率は小型湯沸器で約83%程度で、同量のお湯を沸かすには、小型湯沸器でお湯沸かししたほうがガスの使用量は少なくなります。

https://palomass.force.com/faq/s/article/%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%81%A8%E6%B9%AF%E6%B2%B8%E5%99%A8%E3%81%AE%E3%81%A9%E3%81%A1%E3%82%89%E3%81%A7%E3%81%8A%E6%B9%AF%E3%82%92%E6%B2%B8%E3%81%8B%E3%81%99%E3%81%A8%E3%81%8A%E5%BE%97%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%8B#:~:text=%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%81%AE%E7%86%B1%E5%8A%B9%E7%8E%87%E3%81%AF%E7%B4%84,%E9%87%8F%E3%81%AF%E5%B0%91%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
パロマ

このように、給湯器でお湯を沸かした方がコンロで沸かすよりも熱効率がよく、ガス代を節約することができます。

また、下記は他のサイトなどを参考に算出した一般的と言われるデータ値となります。以下のことからも給湯器でお湯を沸かす方が圧倒的にパフォーマンスが良いことが分かります。

コンロの熱効率:約40%~55%
給湯機の熱効率:約80%~95%

さいごに

ガス代は普段の使い方で減らすことができます。高騰している今だからこそ、家計の見直しを兼ねて、ガスの取り扱いを意識してコストを抑えましょう。

また、「ガス料金を下げる一番のコツは乗換え」でも述べたように、契約されている会社が大手であっても、一番安いとは限りません。まずは料金プランを見直してみてください。料金計算方法で分からないことがありましたら、ご相談も受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

以上、ぴろ君でした。