こんにちは。ぴろ君です。
今回のテーマは「【年代別】平均貯金額」です。
現在は、物価の高騰や所得格差の拡大により、生活費の圧迫が増しています。そんな中、貯金をしておかなければ…と、将来に不安を感じてしまいます。しかし、なかなか「貯金ができずに悩んでいる人」も多いのではないでしょうか。
この記事では、年代別の平均貯金額の紹介や貯金ができない人が抱える問題、解決策を紹介します。現在のご自身と照らし合わせてみてください。
この記事のポイント
☑貯金ができない原因が分かる!!
☑平均貯金額が分かる!!
☑平均手取り額が分かる!!
☑貯金する術を学べる!!
☑貯金の方法が分かる!!
※金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」を参照しています。
貯金ができない原因

貯金ができない理由はその人によって異なります。収入が少ない、支出が多い、浪費癖がある、投資や節税の知識がないなどです。こうした原因を知り、自分自身の状況を把握し、受け止めることが重要です。
収入が少ない
実は収入が少なくても、貯金をすることは可能です。極端に低い場合は難しいこともありますが、基本的にはできます。
まずは支出をキチンと見直してみましょう。自分の生活費や家計を把握し、無駄な支出を減らすことが大切です。すでに限界まで削減していて、それでもできない場合は生活に伴っていない支出をしている可能性も考えてみましょう。
また、収入アップできるように役所への相談や一時的に両親に頼るなど、今のご自身にできることを考えましょう。
支出が多い
支出が多くなってしまう原因は、生活水準を維持しようとしていることが多いです。例えば、高級品を買ってしまう、余計なものまで買ってしまう、飲み会や外食が多いなどです。
支出を減らすためには、節約の工夫が必要です。例えば、自炊や家飲み、公共交通機関の利用、ネットショッピングでの購入などです。
浪費癖がある
浪費癖がある人は、何かと使いすぎてしまいがちです。浪費癖を改善するためには、自分自身に貯金目標を設定し、そのための行動をすることが必要です。
例えば、貯金するための口座を作り、給料日に自動的に引き落とすようにしてみることや、毎日少額ずつでも貯金する習慣をつけることが大切です。
また、浪費の原因として、その場の雰囲気でつい買ってしまったり、いつか使えると思い、実は使わないものを買ってしまうことが原因です。
いつ、どのように使うのか?本当に必要か?を一回考えるだけで自制することができ、浪費を減らす手助けになります。
節税の知識がない
節税の知識があるだけでも、収入を増やすことができます。例えば、所得税の控除や節税制度を利用することで、支払う税金を抑えることができます。例えば、ふるさと納税やiDeCoなどの節税対策やNISAを使った非課税投資なども税金対策です。
適切な節税の知識を身につけることで、収入を増やし、支払う税金を抑えることができます。
⇒【ふるさと納税】初めての人でも安心!始め方からトラブル対処法 ⇒【2024年度版】NISA口座の仕組みと選び方、注意点まとめ!借金がある
借金があると、返済に多くのお金が必要になり、貯金ができなくなることがあります。また、借金が多いと、返済計画が立てづらくなり、金利や返済期間が長くなる場合があります。
また、近年高騰しているスマートフォンの契約で数十万の支払いがある場合や自動車ローン、住宅ローン、学費ローンなど、複数の借金がある場合はさらに貯金は難しくなります。
このような場合は、優先的に借金の返済を行うことが重要です。返済計画を立て、計画通りに返済することで、借金を減らし、貯金ができるようになります。
【貯金の邪魔】こんな人は要注意!

貯金ができない原因に、実は精神的面の影響もあることをご存知だったでしょうか。精神面は貯金ができない原因の中でも重要な要素の一つです。それをご紹介します。
ご褒美を与える
自分自身に何かを買うことで自分にご褒美を与えることは、気分を良くするための簡単な方法です。例えばむしゃくしゃしたとき、頑張ったとき、目標を一つ成し遂げたときなどです。しかし、これが貯金の邪魔になることがあります。
ご褒美として与えるものが非常に高価であったり、頻繁に買ってしまうと、貯金に回せたはずの金額が減ってしまいますし、場合によっては貯金すら減らすことになるでしょう。
自分にご褒美を与えることは決して悪いことではありません。しかし、金額と頻度に注意しないと、ご褒美貧乏に陥いることになるでしょう。
義務感でお金を使う
義務感でお金を使ってしまうことは、貯金の邪魔の原因の一つです。例えば、友人の結婚式やお祝い事があると、プレゼント代や参加費など、意識せずにお金を使ってしまうことがあります。
必要経費ではありますが、無理に出費し自分が苦しい思いをするくらいなら、参加しないか、改めて別の機会にお祝いを検討ができます。このような義務感でお金を使ってしまうことは避け、自分が必要な支出以外でお金を使わないように心がけることも大切です。
欲しいものと必要なものを見極める
浪費癖でも簡単に説明しましたが、貯金をするためには、自分の欲しいものと必要なものを見極めることが必要です。例えば、新しい服やバッグ、家電製品などを購入することです。壊れて買い替える場合は必要なものでありますが、こうした理由がない場合は単に欲しいものです。
買い物をする前に、自分に本当に必要なものや、必要性が低いものを見極め、購入を控えることが貯金につながります。
また、近年は便利グッズが沢山出ていますが、無くても困らないものはやはり不必要品になるので、安易な購入は避けましょう。
【年代別】これが貯金のリアル

ここからは年代別に見た、貯金のリアルについてご紹介します。下記の表は金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」を参照しています。
金融資産の保有とは、貯金や投資をしている人です。
ご覧いただくとお分かりになるように、20代では役3人に1人は貯金ができていない状態であることが分かります。また、24%もの人は貯金をしなかったと回答しています。
年代 | 金融資産 保有している | 金融資産 保有していない | 貯金しなかった割合 |
20代 | 62.9% | 37.1 % | 24.3% |
30代 | 77.3% | 22.7% | 22.2% |
40代 | 75.2% | 24.8% | 24.2% |
50代 | 76.8% | 23.2% | 23.7% |
60代 | 81.0% | 19.0% | 39.1% |
【年代別】平均貯金額と金融資産保有額

こちらは、平均貯金額と金融資産保有額です。20代で貯金をしている人の平均貯金額は103万円です。
年代 | 平均貯金額 | 金融資産保有額 平均値 (金融資産を保有していない世帯を含む) | 金融資産保有額 中央値 (金融資産を保有していない世帯を含む) |
20代 | 103万 | 212万円 | 63万円 |
30代 | 380万 | 752万円 | 238万円 |
40代 | 406万 | 916万円 | 300万円 |
50代 | 577万 | 1,386万円 | 400万円 |
60代 | 997万 | 2,427万円 | 810万円 |
【年代別】年間手取り収入と平均貯蓄割合

例えば20代の手取りの中央値を見ると400万円となっています。しかし、上に高すぎる人がいるとこのような数値になります。大切なのは、そのうちどれくらいを貯金に回しているかです。
20代の場合は17%となっており、5分の1は貯金している方が多いという結果になっています。30代からは子育て世代であり、そちらにお金を回す分貯蓄も難しくなってきているのが見て取れます。
年代 | 年間手取り収入(税引後) 平均値 | 年間手取り収入(税引後) 中央値 | 平均貯金割合 |
20代 | 543万円 | 400万円 | 17% |
30代 | 570万円 | 500万円 | 14% |
40代 | 581万円 | 500万円 | 12% |
50代 | 654万円 | 600万円 | 12% |
60代 | 595万円 | 450万円 | 10% |
貯金のためのコツ

貯金ができない人にとっては、貯金のためのアイデアや方法を知っておくことは非常に大切です。そこで、実践しやすい貯金かつ、効果が出やすい方法をいくつか紹介します。
支出を見直す
まずは自分がどれだけお金を使っているかを把握することが大切です。家計簿をつけたり、クレジットカードの利用履歴を確認することで、どの分野にお金がかかっているかを知ることができます。
その上で、必要のない支出を見直し、削減しましょう。例えば、毎日のコーヒーや外食、ネットショッピングなどは見直しの余地があるかもしれません。
また、使っていないサブスクリプションや支払いが目立つものは優先的に削減してください。
毎月自動的に貯金する
銀行口座に「定期自動積立」を設定することで、毎月一定額を自動的に貯金することができます。自分で貯金するのが苦手な人にはおすすめの方法です。また、口座から自動的にお金が引き落とされるので、無理なく貯金することができます。
また、今月は○○円余っているから○○円は使っても大丈夫!という風に考えがちな方にこそ効果が生まれます。先に引き落としているから気が付かないうちに貯まります。それに、定期的に貯金することで、お金を使いすぎを防ぐことができます。
目標を持つ
貯金をするためには、目標を持つことが大切です。目標を設定することで、その目標に向けた行動ができます。例えば、海外旅行に行くためには、いくら貯金が必要か、いつまでに貯めるかなど、目標を明確にしましょう。
また、目標を設定することで、なぜ貯金が必要なのか?を自身の中で明確に認識できるため、お金を使うときに貯金が減るかもしれない。とストッパーの役割を果たすことができます。
まとめ
貯金ができない人は、収入が少ない、支出が多い、浪費癖がある、投資や節税の知識がないなどの原因があります。こうした原因を知り、少しでも貯金を増やせるようにしましょう。20代であれば、平均である17%以上の数値を目指すことで、さらに多くの貯金を作れるようになります。
貯金をすることは絶対的な要素ではありません。しかし、万一の場合に備えた貯金は必要です。
コロナによって収入が減少した方や職を失ってしまった方がいたように、「明日は我が身」とならないよう、最低限の蓄えはしましょう。
⇒ライフプランに合わせたお金の貯め方!将来を守る貯蓄術のすべて以上、ぴろ君でした。